大学のときに労働法のゼミを専攻していました。そのときは、社労士なんて全く知らなかったんです。ただ、たまたま、大学3年の夏に正門前で資格の学校のチラシを配っていて、ちょうど就職氷河期と言われる時代だったこともあって、友達3人で一人は、公務員。もう一人は行政書士。じゃあ、大学でそれっぽい授業も取っているから社労士になってみようかなと。。。いま考えると、きっかけは、だいぶ軽いんです。
ただ、資格を取ると決めて学校に通ってからは、それはもう必死でした。ほかの友達が、徐々に内定をもらう中で、社労士一本で行こうとしていたわけですから、なんとしても受からなきゃというのがありました。当時は、普段行かない図書館にも通いつめましたね。幸いにも一発で合格することができたので、ほっとしたことを覚えています。
そこから就職までは、とんとん拍子でした。合格したことをゼミの教授に報告をしにいったところ、たまたま会合で社労士に会ったから、就職できるか聞いてみようかと言っていただいたんです。その社労士というのが、今の名誉会長で、それがきっかけで当時は、新卒募集もしていなかった大槻事務所に入所することができたんです。あのチラシが運命を切り開いたのかもしれないですね。
「できる、できる、なんでもできる。今やらずしていつできる」
会長がよくおっしゃる言葉です。私が入った当初は、まだ人数も少ない中だったので、新卒で入ったときからいろんなことをやらせてもらいました。例えば、クライアントに依頼されて、入所1年目で30名のセミナー講師をやらせていただいたこともありました。冷静に考えると、「なんて無謀な」と思いますよね。そのときは、ただただクライアントからの信頼に応えるためにも、必死にできることをやろうという一心でした。
きっと、当時の上司たちは、いくらクライアントからの依頼だと言っても、怖かったと思うんですよね。そのかわり、裏で色々サポートしてもらいました。でも、そうして任せてもらえたことは本当に嬉しかったですし、あの経験が今、いろんな企業でやらせていただいているセミナーにもつながってきているのだと思います。